散財!散財!また散財!>元ネタがマイナー

 バイトのお給料が入ったからといって、その場でごっそりと本を買うのはいかがなものだろうか。
 とりあえず、買った本リスト。

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

デス博士の島その他の物語 (未来の文学)

デス博士の島その他の物語 (未来の文学)

恋におちた悪魔----世界の終わりの魔法使いII (九龍コミックス)

恋におちた悪魔----世界の終わりの魔法使いII (九龍コミックス)

アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

Strawberry shortcakes (フィールコミックスGOLD)

Strawberry shortcakes (フィールコミックスGOLD)

 これ以外にも客注で取り寄せる本が一冊あって、全部合わせたら大体10000円ぐらいかな?
 ……えーっと、一ヶ月分の書籍代にかなり近いのですが、そのあたりはどう考えてるんでしょう、この唐変木は。


 前々からハードカバーの小説は買わないとの誓いが自分の中にあって、その理由は高い・かさばる・持ち運びにくいと言う感じでした。でもさ、どんなに名作であろうとも、とんでもなくおもしろい本であっても、文庫にならない本っていうのがあるのだ。単行本でもあんまり部数が刷られなくて、噂を聞いて読みたいなと思ったら、希少価値がついていて古本屋で法外な値段で売っているのを探さなくてはいけないとかがいうことが多々ある。
 それをこの前買ったスタニスワフ・レムの『天の声・枯草熱』を読んでものすごく実感したのです。まだ全部は読んでないけど、とんでもなくおもしろいのよ、これが。SFとしてもミステリとしても抜群の作品で、これが手に入らない状態が長く続いていたというのが信じられない。創元でも早川でもいいから文庫で復刻すべきだと思うし、末永く読まれていく物語であることは間違いない。


 単行本が文庫になるのは早くておよそ2年ほど。3、4年ならないこともあるし、もっと長い期間ならない本もある。それでも文庫になるだけマシということを忘れてはいけない。あるいは文庫になっても一度も再版されずに消えていくものもある。
 本との出会いは一期一会。本屋の棚に並んでいるのを見て、次見たときには無いと思ったほうがいいのです。今ならネットが広まり、昔よりも遥かに欲しい本が手に入りやすい状況でしょう。それでも思い立ったが吉日生活。その証拠にさっき取り寄せしたと言った本、ジェフリー・フォードの『シャルビューク夫人の肖像』は発売2、3ヶ月にも関わらずAmazonではすでに品切れで、ユーズド価格で定価の1.5倍の値段が付いています(たぶん再版するだろうし、大型書店では店頭在庫があるはず)。


 日本の比較的有名な作家ならば、ほぼ間違いなく文庫化するので心配はありません。
 問題は翻訳小説で、早川書房東京創元社という海外ミステリ&SFの文庫に関しては国内二大巨頭の出版社でさえどんどん足きりしています。せっかく増版されたジーン・ウルフの『拷問者の影 (ハヤカワ文庫SF―新しい太陽の書)』はネット関連ではほぼ全滅だったりします。ジョナサン・キャロルの『犬博物館の外で (創元推理文庫)』も事実上絶版だし。
 これからたぶん文庫にならないだろうなぁというものを買い漁るかも知れません。国書刊行会の『未来の文学』シリーズとか、河出書房新社の『奇想コレクション』とか。
 あー、これから冬が来るっていうのに懐まで冷えていくぅ……。