我、発見せり。

 そういえば、夏に入る前ぐらいからミクシィをやっていたりする。友達関係にはブログをやってることを言っていないので、一緒にやろうと誘ってきたのだ。
 知ってる人が見てると思うと、なんだか思ったことが書けなかったり、どうでもいい日記なんかをやる気なく更新したりしていた。それももう何週間も更新していないけどね。


 結局の所、ミクシィに何の未練もなく、このままゆっくりとフェードアウトして行くと思うのだけれど、どうして人気があるのかがよく分からないままだった。印象は馴れ合いの場所ってぐらい。別にそれが悪いというわけではないけれど、どうも肌に合わなかった。友達に知らない友達を紹介されて、その友達と話が合わなかったりしてなんだか微妙な空気になったときに似ている気がする。


 何かの本で読んだ話なのだけれど、人は集まれば集まるほど最初の目的から離れていくらしい。細部は違うけれど、こういう例を挙げていた。
 一つの目的を持ったグループがあるとする。最初は少人数だったが、お互いを切磋琢磨することができた。そのおかげでグループの質は向上し、目的に賛同して加入する人も増えてきた。そうやって順調に右肩上がりに成長していくのだけれど、一定の人数に達するとその成長は止まってしまう。
 それはグループの中に馴れ合いが発生し、“本来の目的を達成するために行動するグループ”と“グループに参加していることをコミュニケーションツールとするグループ”に別れてしまうからだそうだ。前者は「真面目にしろ」と言い、後者は「マジになるのはカッコ悪い」と言い合うこととなり、最終的には前者が少数派となってグループから独立する形となる。残された後者は自然分解になるか、あるいは目的が形骸化した意味を持たないグループとして続くかどちらかになることが多い。

 高校時代の部活が上記の最初の状態であって、大学で入って一ヶ月ほどで辞めたサークルが形骸化したグループの見本だったのでこの話はものすごく印象に残っている。
 ミクシィはちょうど成長が止まってくるぐらいの過程ではないかと思う。これからどうなるかはわからないが、おそらくこのまま衰退していく確率が高いだろう。ブログだってどうなるか分からない。猫も杓子も流行っているからという理由で飛びつくのはいかがなものかと思うのは、願うなら普通の考え方であって欲しい。


 おまけ。
 これは秀逸すぎる。