犬の次は猫

 ということで、1日1冊キャンペーン、記念すべき最初の1冊はこちら。

ブルー・ブラッド (講談社文庫)

ブルー・ブラッド (講談社文庫)

 【評価】☆☆☆☆☆


 愛すべき“ホーギー”シリーズが終わって、新しく始まった“バーガー&ミトリー”シリーズ第1弾。著名な映画評論家ミッチ・バーガーと、コネティカット州の女性警部補デイジー・ミトリーが、いまだに自然が色濃く残る小島での名家を巡る殺人事件に挑む。

 正直な話“ホーギー”シリーズは秀逸すぎた。設定、スタンス、語り口。そのどれもがとんでもなくカッコよかった。こういう話は日本人には書けないと思ったし、伊坂幸太朗を読んでスタイリッシュだとかいう人たちはハンドラーを読みたまへと言いたひ。(どーでもいいけど、Amazonで伊坂幸太朗をキーワードに検索しても出てこないのはどうして?*1
 今回も決して悪いわけではない。スタンダードなミステリに、ハンドラーの人物の心情を書き出す巧さがプラスされている。出来としては中の上と言ったところなの。
 でもさ、やっぱりホーギーと比べてしまうのさ。悲しいけれど。
 ということで、評価としては星10個中5個としておこうっと。これからに期待ということで辛めの採点となっております。

*1:やっと気づいた。伊坂幸太だ。