脳髄洗浄
最近発売したサルバドール・ダリの画集が欲しい。
- 作者: 岡村多佳夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/04/14
- メディア: 大型本
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絵画の良さがわかるほど育ちの良い人間ではないし、そんな感性も持ち合わせていないけど、ダリの絵は見ていると脳みそがゆわんゆわんしてくるから好きなのだ。普段使っていない部分がじんじんしてきて、ものすごく不安定な気持ちになってくる。きっとダウナー形のドラッグで死ぬほど鬱になっているときに、こんな映像が見えるのだろうかなんて思う。
ダリとかエルンストとかに代表されるシュール・レアリズムは、いわゆる超現実的なんていわれている。ちょっと調べればすぐにわかるけど『過剰なまでの現実』という意味で、『現実的ではない』という意味じゃない。要は『人間の目に見えていない本当の現実の姿を現す』表現方法のことなんだけど、もうこういうのがツボなのである。
デヴィッド・リンチの映画もある意味で言うと、シュール・レアリズムなのかもとは思うんだけど、こういう表現はかなり排他的な部分があるような気がする。今見えている世界は現実じゃないなんて言うと、完全に電波さん確定だし、馬鹿らしいと思うのが普通なのだ。
じゃあ、どうして好きかと聞かれたら困っちゃうのだけれど、恋愛と一緒で好きになっちゃったからしょうがないとしか言いようがない。いや、恋愛はどうだか知らないけどさ。
とりあえず、自分の店にある分はたぶん売れないと思うから、しばらく考え続けたい思います。あー、3400円は高いなぁ。もう少し版形が大きかったらいいのにな。